2011年07月02日(土)
■ [建築]木研講演会
木研(大分県木造建築研究会)の総会と講演会、懇親会が行われた。
木研は平成元年に発足、会員60名だがいつも参加するメンバーは限られている。
講演会は建築士会と共催、第1部は林野庁の青井秀樹さんが「公共建築物の木造化に向けた狙いと背景について」話された、公共建築物を木造で造ることにより一般の建物物の木造化が進み、最終目的は「木材の自給率の向上に寄与すること」で、地球温暖化の防止にも貢献するとの話をされた。
第2部は木研の会長でもある大分大学の井上正文先生と田中 圭先生が「東日本大震災における木造建築物被害について」講演、
東日本大震災では未曾有の被害が出ているが、津波は別に地震のみの被害はどのくらいなのか調査、阪神大震災では死者6,432人だが今回の地震で建物の倒壊などによる死者は100人前後と驚くほど少ない、多くの被害者は津波によるものだ。
この地方の木造建築は積雪が多いため屋根は瓦でなく金属板葺きが多い、また寒いので開口部が少なくよって耐震上有効な壁が多い、
阪神大震災から16年が経過、新しい基準での建て替えが進んだ。
地震の振動特性が比較的短周期のため木造には有利だった、RC造のような硬い建物に被害が多い、木造でも土蔵のようながっちりした建物は被害が多かった。
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建物は倒壊しなかったが傾斜地で地盤が大きく壊れたりしたものも多く、当然再利用は出来ない。
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津波による被害は新しい基準で造られた家でもホールダウン金物が残ったまま建物が引きちぎられている、鉄骨造のような柱が少なく壁が弱い建物は津波で壁が壊されて津波が通過して建物の構造体が残ったものは多いがこの建物が再使用できるかは疑問だ。
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そのほか興味深い話が多かった。
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講演会では卒寿の村松先生と同席し柞原八幡が国指定の文化財に指定された話などを講演の合間に伺ったがまだまだお元気だ。
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講演が終わって木研の懇親会が行われ久しぶりに会うメンバーと話が弾んだ。